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Thunderbirds

50年前のイギリスの人形劇の話である。実写でもCGでもない。99%が人形と模型である。半世紀前とはおもえぬクオリティが素晴らしい。

今回ふと思い出して、いつでも見れるようにまとめてみた。そう個人都合である。

ちなみにペネロープの日本語吹き替えは若き黒柳徹子である。

話の大筋はこうである。

超大金持ちのトレーシーさんは、島を買い上げて国際警備隊たるものを届け出なしで勝手にこしらえた。

世界中で起こる大事故や大事件を、無許可で宇宙ステーション5号で日々盗み聞きし、領空侵犯もなんのその、勝手に急行し1時間以内に解決するのである。別に国連やトランプ大統領の許可もなく速やかに出動である。

で、現場状況になぜかピッタリのメカをセレクトし島(いわゆる併用住宅)から発進させる。

しかもエヴァンゲリオンもびっくりの、自分の息子5名を操縦士としてこき使うのである。

そして世界の平和は守られるのであった。。。

という話しだ。ひらたく言うとである。

まずは有名なオープニング主題歌である。

これは初期バージョン。

ちなみに後半はエンディングである。まるで興奮冷めやらぬ映画のエンドロールである。

後期OP。音楽は軽くなったが、視聴率あがったのか、お金の匂いを感じる。

1号出動!その後マジンガーZの出動シーンとしてあっさりパクられるのである。

2号出動!その後ウルトラマンエースでTACにあっさりパクられるのである。

3号発射!1号2号でネタがつきたか発進シーンが地味なので、搭乗するまでのプロセスに凝ったのが特徴。が、あっさりウルトラセブンのウルトラ警備隊にパクられるのである。 しかも1号2号の出動パターン含めすべて持っていかれたのである。

尚、基地ステーションのど真ん中から出入りするので恐らく帰還する時は命がけだと思う。がそのシーンは存在しない。

4号出動!まさかの2号のコンテナに乗って出動!画期的である。が、あっさりマイティジャックにパクられるのである。

5号待機!宇宙に一人でじっと我慢の待機である。末っ子はいつの世も辛いのである。時々1号とか3号とかが合体しにお散歩がてらあっという間に地球から飛んでくるのである。

ついでに2号のコンテナから出てくるのは4号だけではない。ジェットモグラという大変わかりやすい名前の画期的なマシーンがコレである。

で速やかにいろんなところでパクられたのは言うまでもない。

いかがだろうか。しかもこれだけのメカ満載基地なのに従業員がブレインズという科学者以外はいっさい出てこないのだ。整備も自分でやる。尋常でないコストパフォーマンス家族である。

さてまじめな話し

『サンダーバード』 (Thunderbirds) は、1965年から1966年にイギリスで放送された人形劇による1時間枠の特撮テレビ番組。

世界各地で発生した事故や災害で絶体絶命の危機に瀕した人々を、国際救助隊[IR](International Rescue)と名乗る秘密組織がスーパーメカを駆使して救助する活躍を描く物語である。

本作は1963年『海底大戦争 スティングレイ』の後番組を構想中のジェリー・アンダーソンが、ドイツのマチルド鉱山で起きた、129人が生き埋めになった浸水落盤事故で、29人が死亡したが懸命な救助の結果100人が救出されたこと(レンゲデの奇跡 (Wunder von Lengede))を知り「国際的な協力で、科学的な設備を持って救助すれば被害は食い止められる」と思いつき、企画案「国際救助隊」をまとめた。

制作当時に於いて、従来のマリオネットを使った映像作品にはなかった事前に俳優の台詞を録音した録音テープの音声に連動し、その音声信号により同期させて人形の唇を動かす「リップ・シンクロ・システム」という装置を、マリオネットの頭部に内蔵し、マリオネットの口の動きを台詞と同期した手法を使用して、時折、マリオネットでは表現しにくい「手のアップ」「歩く姿」等の部分に関しては、実写映像を挿入し、より人間的表情を表現して、特撮を駆使して実写に近いリアル感を演出した「スーパーマリオネーション」と呼ばれる映像表現手法を使用している。

本作を見て、グレイドは「もはや映画だ」と絶賛し、当時ITC配給中最高級の1本22,000ポンドを与え、30分番組の予定を1時間枠に拡大した。放送開始と共に、全国紙で特集が組まれるほどの社会現象を引き起こし、子供番組史上まれに見る人気作品となった。

人形劇でありながら、細部にまで拘った造形や洗練されたデザインの模型、ロケット噴射や車両走行中の土ぼこりの描写などリアリティを追求した特撮技術は当時としては驚異的なクオリティであり、その後の特撮作品への多大な影響を及ぼした。

バリー・グレイによる音楽は躍動感のあるオーケストラサウンドを基本に、長い映像でも飽きさせない多彩な曲が使用された。また音楽が始まると台詞が止まるため、劇伴に多い人間の声を邪魔しない曲ではなく、様々な帯域を使用できたことで楽曲単体でも完成度が高いとされる。

日本ではアメリカと異なり人気シリーズとなっており、強い影響を受けた樋口真嗣はメカに対する思い入れがあるイギリス人や日本人には合うが、アメリカの国民性に合わなかったのではないかと発言している。

本作は以降の日本のSF作品へも大きな影響を及ぼした。その範囲は、非営利の民間組織が救助活動を行うという作品設定に始まり、メカニックの役割分担(色分け)や「秘密基地」のコンセプト、発進シーンに代表されるミニチュアワーク、人形の操演技術、BGMの使い方のセンス等々、多岐にわたる。

珍しいメイキング風景。

ということでオススメの神回をご紹介。1時間ものとは今では考えれませんね。

第01話 SOS原子力旅客機

第02話 ジェットモグラ号の活躍

第6話 原子炉の危機

第07話 原子力機ファイアーフラッシュ号の危機

第27話 海上ステーションの危機

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